ひふみ投信とセゾン投信を徹底比較!!どちらが長期投資に向いているのかを考察

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こんにちは!ワタルです!

今回は評判の独立系の投資信託であるひふみ投信とセゾン資産形成の達人ファンドを比較していきたいと思います。

【参照】
評判のひふみ投信の魅力を解説する~運用方針・利回り・手数料を徹底解剖~
評判のセゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」を徹底評価

運用方針の違い

両者の共通点としては長期投資を是としている点ですが、運用方針は結構異なっています。両者の運用方針の違いについて比較していきましょう。

ひふみ投信の運用方針

まず投資対象は多少海外株式が入っていますが、殆どが日本株式です。

ひふみ投信の運用方針は成長企業に投資を行い、市場平均より高いパフォーマンスを出すことを目的としています。

大企業と中小企業と超小型企業と現金の投資比率を調整する柔軟な運用手法をとっており、リーマンショック期の下落を現金比率を増やし影響を受けにくかった超小型株の割合が多かったこともありプラスで乗り切ることが出来ました。

またひふみ投信が心掛けている運用は、価格の変動が大きい投資ではなく価格の値動きが小さく着実に利益が上がっていく運用方針です。

つまり以下のような場合、値動きが激しいAよりも値動きが限定的なBのような運用を心掛け、投資家の不安を最小限に抑えることを目指しているのです。

その結果、ひふみ投信のリスクとリターンの関係は以下のようになっております。ここでいうリターンとは標準偏差を指し、値動きの激しさを示します。

ここまで見ると比の打ち所の内容に見えますが、一つ問題があります。それはカンブリア宮殿で特集されてしまったことによって、純資産額が急激に上昇してしまったことです。

流行りものが大好きな日本人の申し込みが殺到したのですね。その結果本来の中小型成長株への投資が資産規模が大きくなる過ぎてしまって出来なくなってしまっているのです。

その為、以下のように直近の組み入れ比率は大型銘柄が上昇しております。

実際ひふみ投信の組み入れ上位10銘柄は殆どが皆さんがしっているような大企業で現在は構成されています。

以下そのうちの三井物産とパナソニックについて銘柄分析しておりますので、参考にしてみて下さい!
三井物産銘柄研究:(3月19日)
パナソニック銘柄研究:(3月23日)

結果的に直近2018年の2月のような下落局面においては、以下のようにほぼTOPIXと同じような値動きとなってしまっています。それでもTOPIXよりはアウトパフォームしているのですが、以前のような市場平均と連動しない運用が難しくなってきてはいるのかなと考えております。

また一点心配点はカンブリア宮殿を見た腰の入ってない足の速い人たちが、基準価格下落時に解約が相次いだ場合に、折角安いタイミングで仕込める時に仕込めなくなるというリスクを考えておいた方がよいでしょう。

セゾン資産形成達人ファンドの運用方針

まず投資対象は世界の株式で、ひふみ投信の日本の株式市場とは投資範囲が異なります。

またひふみ投信が株式を組み合わせてファンドを組成しているのに対して、セゾン投信は市場平均に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託を組み合わせてファンドを組成するファンド・オブ・ファンズという形式を取っております。

この組み合わせるのに使用する投資信託は、ファンダメンタル分析に基づいて割安と思われる株を組み入れている投資信託を選択しています。また、個人向けの投資信託ではなく機関投資家向けの投資信託を選択している為、個人では再現することが出来ません。

また世界の株式を対象にしていますが、その投資地域は概ね世界の時価総額の比率と近しいレベルに調整しています。

以下は現在の株式市場の時価総額です。

そして以下がセゾン投信の現在の組み入れ比率です。

若干米国株の割合が少なくなっていますが、これは過大評価されているものの割合を少なくしているということであり評価できる部分かなと思います。

セゾン投信の欠点としては運用成績のところで詳述しますが、世界に効率よく分散している為、リーマンショックのような世界的な危機が発生した時に大きく資産価格が下落する可能性があるということです。

ただその時の教訓もあってか、投資対象の投資信託は株式投資信託だけではなく、相場下落局面では債券投資信託も考慮にするとしています。

運用部長の瀬下氏は2007年の運用開始時から運用に携わっているので、経験の蓄積も期待したいところです。

両者の成績を比較

そもそも投資対象が日本のグロース株投資と世界のバリュー株投資というところで、同じ尺度で測るのは適切ではないですが、運用成績を比較していきましょう。

期間ごとの運用成績

10年、5年、1年、3ヵ月の比較グラフをご覧ください!(青:ひふみ投信 赤:セゾン投信 緑:TOPIX

【10年比較】
最初のリーマンショック期にひふみ投信が上手く乗り切っているので、最終的な利回りのさが大きなものとなっております。ひふみ投信と比較するとセゾン投信の利回りが低いように見えますが、TOPIXに比較すると4倍程度の利回りを出しているので十分優秀なアクティブファンドと言えることができるでしょう。

【5年比較】
リーマンショックの影響が消える5年推移でみてもひふみ投信がセゾン投信を1.5倍程度アウトパフォームしておりますね。セゾン投資は前項で言及した通り、世界景気の影響を受けやすいので、2015年の資源価格下落による経済混乱やチャイナショック、2016年のブレクジックの影響を大きく受けたと言えますね。

ただ5年でみてもTOPIXは上回っております。因みに前回評判のセゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」を徹底評価でも記載しましたが、この間好調に推移した米国のダウ平均すらも上回っております。

その意味ではひふみ投信のパフォーマンスがこの間圧倒的だったということが出来ますね。

【1年比較】
この間もひふみ投信が優秀な成績を収めています。セゾン投信の方はほぼ市場平均の動きとなっていますね。2017年は全世界的に市場が堅調に推移したので、これ以上の馬力を出すのはなかなか難しかったのでしょう。

私が注目したいのは以前リーマンショックの時は上手くのりきったひふみ投信の2018年2月の下落幅ですね。運用方針で指摘した通り徐々に下落に強いとはいえなくなってきているのだと思います。

それでは更に近視眼的な3ヵ月で比べてみましょう。

【3ヵ月比較】

記憶に新しい2月5日の米ダウ大暴落からの世界同時株安の影響をセゾン投信よりもひふみ投信の方が大きく受けていますね。その後に回復はしていますが、暴落に対する脆弱性は不安なところです。

運用成績まとめ

ひふみ投信はリーマンショックを上手にのりきり、世界景気拡大局面では得意の成長株投資により大きな利回りを上げて圧倒的ともいえるパフォーマンスを実現したが、直近は運用方針で指摘した通り大型株中心となっており市場全体の影響を受けやすくなっている。ただ実績としては抜群なので、ファンドマネージャー藤野氏の今後の手腕に期待したい。

セゾン投信は世界に分散投資しているので、世界景気と連動することが多く不況時には株価を下げているが、市場平均よりは良いパフォーマンスを上げている為、長期投資のアクティブファンドとしては評価できるレベルにある。

手数料

手数料については双方共に購入手数料はかかりませんが信託報酬については大分内容が異なっていますので。それではそれぞれ見てみましょう。

ひふみ投信の信託報酬形態

ひふみ投信は毎年の信託報酬手数料は1.0584%と設定しています。指数連動のETFなどは手数料は0.5%程度なので、それに比べると高いですが、アクティブファンドの中ではお手頃なレベルだと思います。

更に長期投資をしてくれるお客さんには信託報酬一部還元方式という画期的なシステムを提案しております。

これは5年間保有したお客さんのは一旦1.0584%の手数料をあずかり、その中から0.2%分のひふみ投信を再購入し、10年経過したお客さんには一旦1.0584%の手数料を預かった後、その中から0.4%分のひふみ投信を再購入するというシステムです。

勘違いしないで頂きたいのですが、0.2%分の現金が還元されるのではなく、その分のひふみ投信の口数を増やすというシステムです。

然し、実質的な手数料の値下げなので、保有すればする程、お得になるシステムだということです。

セゾン投信の信託報酬形態

セゾン投信は先程申し上げた通り、ファンド・オブ・ファンズの形態をとっているので、手数料は実際に彼らが購入しているファンドの手数料に彼らの手数料を加えたものになるので固定化されていません。

手数料は年1.35%±0.2%のようにセゾン投信が公表しております。

当然投資している投資信託とセゾン投信の手数料が二重で掛かっているので、手数料はひふみ投信に比べて二倍以上かかってしまっています。

まとめ

ひふみ投信は日本の株式市場に、セゾン投信は世界の株に分散投資を行っているという性質の違いはあるものの両方とも長期的に市場平均よりも高い成績を上げている優秀なアクティブファンドということが出来ます。

ただひふみ投信は直近は資産規模の急増で大型銘柄に投資せざるを得ず市場平均と似た動きをしていますし、セゾン投信はもともと市場平均に連動しやすい形態となっています。

双方とも長期的に市場平均にある程度連動しながらも、市場平均をアウトパフォームする可能性が高い投資信託と考えて頂ければいいと思います。

どちらに投資すべきかという点に関しては、世界の成長にかけたいならセゾン投信であるし、日本の成長企業に投資したいかの趣向の違いによって選んでいただければと思います。

おすすめのポートフォリオ

市場平均にある程度連動しながら、市場平均をアウトパフォームしようと考えるのであればセゾン投信かひふみ投信に趣向に応じて投資をすればよいと思うのですが、これら二つは両方ともβが高いです。

βというのは市場に連動する割合のことで、高ければ高いほど市場と同様の動きをするということです。

その為、この二つを同時にもってポートフォリオを形成するよりは、一つを保有してβが低いファンドに投資することを推奨します。

このβが低いファンドとして私がおすすめするのは日本の本格的なバリュー投資を実践しているヘッジファドです。

そもそもヘッジファンドとはなんなのか、バリュー株投資の運用手法とはどういうものなのかという点については以下ご参照下さい。

【参照】
ヘッジファンドを徹底解説

私の投資しているファンドはβが低く、この2018年1月から3月の世界的な相場下落局面でも殆ど基準価格を落としていません。

また他の資源価格下落ショックやチャイナショック、ブレクジットもプラスで乗り切っております。(リーマンショック時はファンド創設されておりませんが、ファンドマネージャーの個人成績はプラスで終えています)

更に毎年投資家還元ベースで10%程度の利回りをだしており、着実に資産を殖やしていってくれています。

市場に連動するひふみ投信やセゾん投信と市場と連動しない私の投資しているヘッジファンドに投資することによりバランスの良いポートフォリオを構築することが出来るでしょう。

以下ファンドランキングに私の投資しているファンドを含めたランキングを紹介していますので参考にしてみて下さい!

 

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