ひふみ投信創設者藤野英人氏の思考法2~投資バカの思考法を読んで~

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こんにちは!

今回も前回評判のひふみ投信の魅力を解説する~運用方針・利回り・手数料を徹底解剖~で紹介したひふみ投信の創設者である藤野氏の思考法を彼の著書投資バカの思考法を参考に紐解いていきたいと思います。

因みに前回ひふみ投信創設者藤野英人氏の思考法1~投資バカの思考法を読んで~からの続きになりますので、まだ読まれてないからは先に1を読んでいただければと思います!

リスクについて

リスクという言葉は日常生活でも頻繁に用いられますが、投資において藤野氏はどのように定義し、どうコントロールするのがいいと考えているのかを見ていきましょう。

リスクとは

投資の正解におけるリスクといのは変動幅のことを指します。

以下のファンドAとファンドBが一定時間後同じ分だけ値上がりしたとします。

この時、投資家としてはどちらが不安になるでしょうか?

地道に着実に値を上げているファンドBに比べてファンドAはどうなるか分からずはらはらしますよね。つまりリスクはAの方が高いといえるのです。

日本人はなにかと変動を嫌う傾向にあるので、不確実性がある投資に後ろ向きであり、今いることろに留まるのが安全だと考えがちなのですが、安全であることが最善とは限らないと警告しています。

またリターンとは変動するからこそ生まれるものである為、リターンを得るためにはリスクは許容しなければいけませんと力説しています。

これは為替トレーダーをやっていた私からすると凄い納得感あるんですよね、相場が全く上下にふれていないと全然儲かる機会を得ることができないので、商売あがったりなんですよ。。

リスクマネジメント①:分散投資

これはよく言われていることなので、特に説明は必要ないかと思うのですが、分散投資を行うことによりリスクを軽く抑えろということですね。

ただ藤野氏は、分散投資を行う為に最も必要なのは好奇心であると説明しています。

日本株に留まらず海外債、海外株式についても興味や関心があるからこそ、あらゆる投資先に目を向けることができるんですよね。

米国株はどうなってんだろう?南アフリカの債券はどうなっているんだろうと好奇心を分散させれば、より多くの情報を集めることができ、知識と経験の量が膨張しリスクが自然と減りリターンの可能性が高まるのです。

要は投資について興味をもって調べていく姿勢こそが大事ということですね!

リスクマネジメント②:不完全さの利点

藤野氏は「不完全な状態をつくり上げることが完全である」という哲学をもっており、ひふみ投信のポートフォリオを敢えて不完全な状態にしているそうです。

あえて、完全でなく完成されていないからこそ、崩壊しにくいと語っています。

満月になってしまったら、後は欠けていくだけですからね、なんかすごい美学です。

その為、彼はひふみ投信に敢えて入れたくない会社を一定以上組み込んでいるそうです。つまり彼が仮説をもって選んだ銘柄が崩れた場合に、その仮説に従った銘柄が総崩れして崩壊するので、そのリスクをヘッジしているのです。

完成は崩壊のはじまりで、未完成はくずれないというのがひふみ投信が勝ち続ける理由と分析しています。

これは結構新しい考えでした、あまり他のファンドマネージャーからこのような話はきかれないので。

損切り

私は投資する際は各銘柄を詳細に分析して、割安と判断できたら投資し、利益確定については目標株価達成時におこなっているのですが、損切りについては非常に難しいなと日々頭を悩まされています

藤野氏はどのような考えで損切をおこなっているのかを見ていきたいと思います。

人間の特性

投資の世界では回収できない費用をサンクコストといい、一生懸命に頑張ったから何とか取り戻したい、回収したいという気持ちを指します。

皆さん投資で30万円の含み損がでたら、これは一か月分の給料だから何とかして取り戻したいと思ってずるずるといったことはないでしょうか?

これは人が「得る喜び」より「失う痛み」の方が大きいところに起因しています。

私は株価がいつもじりじりと上げていく半面、下落局面では2018年2月に急転直下のように急降下していくことを不思議に思っていました。

この点について藤野氏にいわせると、人々が上げることに対する快感よりも、下げることに対する痛みが大きいため怖くなって売りが売りをよぶことに起因しているというのです。

要は勝つことよりも負けることの方が人間は苦痛なんですね。

勝つことよりも負けたくないという気持ちは特に日本人につよいと藤野氏は考えており、確率50%で勝ち負けが分かれるゲームで、一般的な日本人がゲームに参加するのは勝ったら3万円、負けたら1万円という条件以上の場合と皮肉を込めています。

藤野氏の損切に関する思考法

藤野氏は損切する際に、元々の購入価格については考えないようにしているそうです。

大事なのは現在の市場価格である簿価が、このまま保有するのに適していない水準と判断した時に株を売り損失を確定しているみたいです。

常に今を見て、現時点での株価が実態と比べてどうなのかによって判断しろってことですね。

元々の株価が2000円で4億円の利益を出していた企業が、利益が1億円に急落した場合例え株価が1000円と半分に落ちたとしても割高となるので、保有しておくべきではないという風に考えるということですね。

彼は例えば上の例でいうと、自分が今1000円持っていたら、この株を買うだろうか?買うのであれば保有しつづけ、買わないのであれば売却するという風に考えているみたいです。

確かに、これは凄い納得のいく考え方ですね。

時間に対する考え方

私も人生というのは時間で、時間を最優先に考えているのですが、藤野氏も時間を非常に大事にしています。

資産運用と時間の関係

投資をする時、消費をする時心掛けているのは、時間が経つほど価値があがるものに時間を使うことにしていると言っています。

彼は相場循環は5~6年の周期の為、最低でも5年間保有した上で投資商品を検討するべきであると考えています。

だから、ひふみ投信も5年以上保有している方に、手数料還元方式を採用しているのですね。(参照:評判のひふみ投信の魅力を解説する~運用方針・利回り・手数料を徹底解剖~)

企業の価値に投資

藤野氏はファンドマネージャー時代の成功体験としてメガネのJINSに投資して60倍以上に殖やした経験を挙げています。

これは業績が危機に陥っていたJINSの田中社長がユニクロの柳井社長に何のためにビジネスをやっているのかを答えられず、ショックを受けて社内合宿の結果「メガネを世界中の人に届けて、喜んでもらおう」という理念を打ち出したことに感銘を受け投資を実行

藤野氏は田中社長が率いる会社の時間経過に伴う価値の変動に投資したため、たとえ株価が上がったとしても売却せずJINSの行先を見届けたいと売却しませんでした。

利益を得ることよりも「世の中を良くして、明るい未来をつくる」ということを第一としているみたいです。

資産運用のコツ

藤野氏が投資をギャンブルにしない為の資産運用のコツとして五つあげています。

すぐにはじめる

私も最初はこのタイプでした。要は理論武装なんかせずに、まずは肌で感じた上理論を身につけよということですね。

少額から始める

投資を始めた時は、負けに耐えられなくなり、本業中もいらいらします。

生活に支障のないレベルで行いなさいということです。

情報収集に努める

藤野氏は投資先候補が決まったら以下のことを調べることをすすめています。

・会社の理念に共感できるか?自分と相性がよさそうか
・売上、営業利益、純利益が伸びていっているか
・ウェブサイトに社長や役員のお顔写真があるか

一つ目と二つ目は確りとした基準について言及していないので、バフェットやグレアムの方が参考になるのですが、三つ目は独自の視点ですごい面白いと思いました。

日本の時価総額上位200位のウェブサイトの調査で社長と役員の顔写真両方を掲載している会社は、株価の上昇が顕著らしいです。

社長や役員が経営の責任から逃げないという責任感や覚悟の表れなんですね。

時間分散のすすめ

毎月コツコツ一定の金額を投資していくことで、相場の変動をある程度抑えて増やしていくことができるので、この方法を推奨しています。

ドルコスト平均法がいいということですね。

最低3年の実践

先程記載した通り相場循環が5~6年なので3年だと天井で買って、底で売らされて投資を毛嫌いしてしまうおそれがある為です。

まとめ

今回は前回よりも気づきが多かったです。

リスクをマネージする為に、自らのイメージや理念に合わない会社を敢えて選んで、ポートフォリオを自分の理想から敢えて少し不完全にしてイメージが外れた時のヘッジをしていること

損切をするときは簿価をきにせずにその時々に買う価値がある企業か、どうかを時価ベースで判断して決断すること

社長や役員の顔写真がホームページに載っている会社が株価上昇しやすい会社であるということ

という三点はかなり有用なことでした。

また藤野氏の本を読むことがありましたら、簡単に纏めていきたいと思います!

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