インド株式投資の魅力と注意点 〜おすすめの投資方法〜

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こんにちは!ワタルです!

前回まで、インドという国自体の魅力について、二回にわたって紐解いてきました。

インドの株式市場はなぜ魅力的なのか ~成長力の高い経済構造~
インドの株式市場はなぜ魅力的なのか ~国際・財政収支と政治~

今回は成長力が高いインドの株式市場の魅力と投資する手法、更に、新興国市場への株式投資で成功するにはどうすれば良いのか、という点を書いていきいと思います。

インドの株式市場の現状

それではまず、インドの株式市場が現状どういう状態かということを説明します。

インドの株式市場であるインド国立証券取引所は1992年に設立され時価総額は5620億ドルでドランダやスペイン更には香港と同レベルの規模を有しています。

さすがに人口が13億人いることもあって、今まで紹介した東南アジア諸国の国とは規模が違いますね。

シンガポールですら2000億ドルなので、新興国の中では中国の1.6兆ドルの次のレベルになります。

それでは現状のインドの日経平均であるSENSEX指数は割安なのかどうかということを見ていきたいと思います。

SENSEXの予想PER

インドは誰もが注目する市場ということもあり、PERは現在2018年2月時点では、23倍の水準まで上昇しており、とても割安とはいえない状況となっています。

現在日本のPERが13倍~15倍、割高と言われている米国のPERが25倍程度と考えると、米国と同水準であるということですね。

PERという指標について簡単におさらいすると、現在の企業の利益水準であれば株価の価値を稼ぐのに何年かかるのかという指標です。

PERが10倍というのは例えるなら、1000万円の物件を買って家賃収入が100万円であったということを意味します。

インドのPER23倍というのは家賃収入が44万円ということになりますね。

またPBRも3.5倍となってしまっています。インド企業が保有する純資産の3.5倍の価格で株価が取引されていることを意味しています。

インドという国があまりにも分かりやすく魅力的というところが、インド株に資金が流入し割高になる要因となってしまっているんですね。

【参照】
株式投資における重要指標PBR・PERをわかりやすく説明する

インド株に投資する方法

日本からインドに投資する手法は指数に投資するETF並びに投資信託と、個別株にADRという仕組みを使って投資する手法があります。

個別に解説していきたいと思います。

指数に投資するETFや投資信託

そもそも既に割高気味のインドの株式市場への投資妙味は現段階ではうすいと思うのですが、長期的には間違いなく成長するので長期投資には適しているかもしれません。

然し、管理人としてはETFや投資信託が組成された時点で海外からの資金が大量に流れ込んでしまうため、そこから投資を開始したのでは遅いと考えています。

実際にインドの株式市場への資金の流入は一貫してプラスになっています。

SENSEX指数と外国人の動向

また、指数連動型の商品に投資する場合は注意しなければいけないことがあります。

それは、連動率の低さす。

私も以前インドに連動するETFを持っていたのですが、連動率が非常に悪かったです。実際に同じ期間の計測での指数とETFの連動率が以下になります。

インド株式指数 (SENSEX)
26,160 (2016年1月3日)

34,056(2017年12月31日)
上昇率30.2%

インド株式指数上場投信 証券コード1678
134(2016年1月3日)

164 (2017年12月31日)
上昇率22.3%

実際の上昇率の7割くらいしか上昇していないのがわかります。

【参照】
新興国株式投資でETFや投資信託をおすすめできない理由 ~どうすれば一番儲かるのか~

ADRで個別株投資

インドの個別株式はインドの当局が規制している為、日本から取引することはできませんが、ADRという仕組みを使うことで投資することが可能です。

これは、American Deposit Receiptの略で、インド株をインドの銀行に預けて、見返りとしてアメリカの銀行が証券を発券するという制度。

この制度を用いて、楽天証券やSBI証券から米国市場を通じてインド株に投資することが出来ます。

然し、往復手数料が4%と非常に高いという難点があり、最低でも4%以上値上がりしないと元をとることが出来ません。

更に問題なのが、インドの個別株分析の難しさです。例え、現在割高で4%の手数料が発生したとしても、正しい銘柄選択が出来れば成長豊かなインドにおいては大きな利益を獲得することができるのでしょう。

然し、当然財務諸表は英語ですし、どのような事業を行っているかも英語となっており、中にはHPに財務諸表がのっていない企業まであり分析は困難を極めます。

また財務諸表の分析だけでなく、その企業の商品やサービスの魅力を知る為に、近くにインド人がいるのであれば、今後有望なのかを聞くのは一つの有効な手になるかもしれませんね。

インド株は投資対象としておすすめなのか?

前回までの分析を通じて、インドが中国や東南アジアの国々に比べて有望な投資先であることは分かりました。

然し、あまりにも有望であることが白日の下に明らかとなっているため、全員が注目してしまっているという難点があります。

つまり株式市場に海外からの資金が大幅に流入し、株価が適正水準又は若干割高な水準まで値上がりしてしまっているのです。

このことから、インドは国としては魅力的ですが投資を開始するにはもう遅過ぎる、と言えるでしょう。

本当に魅力がある新興国市場とは成長力が非常に高く将来有望であるにも関わらず、現時点ではまだ脚光を浴びていない新興国株式市場になります。

魅力的な新興国図解

新興国への株式投資で成功するにはどうすれば良いか

本記事で分析した通り、インドは国としてのポテンシャルが非常に高く、今後も間違いなく経済成長が見込める国でしょう。しかし、すでに多くの外国資本が流れ込んでおり、株式市場自体が割安ではありません。

結果的に、今から投資をすると考えると、投資魅力は大きくはないでしょう。

ただ、実際に様々な新興国の分析を進めていくと、インドに関わらず、新興国とされている国の多くは、すでにインドと同様、国としては魅力的だが投資をするには遅過ぎるという状態になっていることに気がつきます。

では、新興国の株式投資で個人投資家が収益をあげるにはどうすれば良いのでしょうか。

私はこれまでの自身の経験から、新興国投資で収益を上げるに当たって、大きく3つ、個人投資家にとって困難な点が存在すると考えています。

1) そもそもどの国の株式市場が成長余力を保有しつつ割安に保たれているのか、全ての国の市場を分析するのが難しい

2) 魅力的な株式市場において、どの固有銘柄が市場の上昇以上の伸びを見せる有望銘柄なのか、個別株の分析が難しい(特に、言語の壁もあるので)

3) 先行者利益が得られるような本当に有望な新興国というのは、大抵、法整備などが整っておらず、投資に当たっての手続きが煩雑

私自身は、このような困難を乗り越えて真に魅力的な新興国へ資金を投下するため、新興国投資を専門的に行っているヘッジファンドに資金を預けています。(参考:ヘッジファンドの投資手法の種類とヘッジファンドの顧客について解説する

彼らは株式投資のプロとして、世界中の有望な株式市場を網羅的に分析し、その中でも優秀な企業に対して集中的に投資を行っています。

一例として、私が投資しているヘッジファンドが現在注力している市場にイランの株式市場がありますが、イランはインドと違い、投資魅力が非常に大きく残されています。

大前提としてイラン経済はインド同様、理想的な人口構造に加えて消費中心の安定した成長を遂げており、将来有望な新興国です。しかしイランが特に投資先として優れているのは、まだ外資が入っていないため、割安かつ高配当のまま株式市場が放置されているからなのです。

これは制裁の影響で外国人投資家の参入が抑制され、国内も強烈なインフレにより株式投資ができなかったことが要因です。その為、現在イランの株式市場は以下のような状況になっています。
・ 主要な銘柄でもPERは4~6倍
・ 配当利回りが15%以上の銘柄がごろごろ
・ 投資信託やETFによって外国人がイランに投資することは、まだ出来ない

私の投資先のヘッジファンドは、イラン株が非常に魅力的であることにいち早く気付き、イラン当局からイラン株投資許可をえるために動き出し、2017年に恐らく日本人で唯一イラン株に投資する権利を取得したそうです。こういったアプローチは、個人では難しい動きです。

新興国への株式投資で成功したいという場合には、こういった新興国投資のプロに資金を預けて他者に先駆けてエマージングマーケットの成長を享受することを考えるのも方法の一つなのではないかなと思います。

パキスタンの株式市場の例もあるように、大手の証券界者が乗り出しETFや投資信託を組成しだしたときに、その国の株価は本格的に上昇していくものです。その一歩手前に、何かしらの方法でその市場へ投資をしていることが大切です。先行者利益をどのように得るかが、新興国市場への投資における最も重要なポイントだと私は考えます。

以上。上記で言及した、新興国へのエッジの効いた株式投資を行っているヘッジファンドであるフロンティア・キャピタルについて詳しく知りたい方は、以下からどうぞ。

⇒ フロンティア・キャピタル(Frontier Capital)の投資ファンドとしての魅力やリスクを解説する

また、ファンドやETFを含め、新興国に投資する際のおすすめ度ランキングは以下にまとめていますので、興味ある方はのぞいてみて下さい。

それでは!

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