インフレヘッジに金投資は有効なのか?~おすすめの資産運用は何なのか?~

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皆さんこんにちは!今回はインフレに金ヘッジは有効なのかということについて書いていきたいと思います。

金価格が変動する要因

まずインフレに連動するかどうかという前に、金の価格変動要因について纏めたいと思います。

変動要因①:米ドル

米ドルは世界の基軸通貨です。

私が総合商社で為替トレーダーをしていること、何かしらのリスクオフのイベントが発生すると、金と円が買われました。

その見合いとしてドルが売られていたんですね。

またその他にも、米ドルが利上げ基調にある時は金は売られます。金が配当を産まないため、世界経済が好景気で安定した状況が続いているのであれば、配当がつく通貨並びに株を持っていた方が良いので現金化の流れが強くなるんですね。

変動要因②:中央銀行の購入

新興国を中心とした各中央銀行は金の準備高を増やしています。

これは現在でも圧倒的に通貨は米ドル一強で、世界の決済通貨はドルがほぼ独占しています。

仮にこのとうな状態で米国と喧嘩でもして、米国から米銀との取引を禁止されてしまうと、世界の貿易システムから締め出されてしまいます。

その為、米ドルに代わる代替通貨として不変の価値を持つ金の保有量を増やし有事に備えているのです。

 


(参照:マネーゴーランド)

変動要因③:中国・インドの個人

中国やインドでなんと金消費量の半分を占めています。

何故このように金が選好されるかというと、中国やインドでは自国通貨や資産への信認が低いからです。

中国では土地を個人が保有することは出来ず、土地使用権というものの売買が行われています。

このように形のある資産として土地ですら信頼できない彼らにとっては、永遠の輝きを放つ金は永続的な資産として非常に魅力的な投資先なのです。

確かにいつ体制が崩壊して紙くずになるかも分からない紙幣や、いつ接収されてもおかしくない土地等の資産を保有しているより、金を手元に抱えてた方が断然安心ですよね。

変動要因④:中東のオイルマネー

中東のオイルマネーは以前は米ドル資産を中心に流れ込んでいましたが、近年は米国との関係悪化もあってオイルマネーも金に吸入してきています。

変動要因⑤:生産側要因

金は有限の資料なので、金の生産が枯渇すれば当然金価格は上がっていきます。

現在年間3000トン採掘されており、残り7万トンと言われておりますので採掘可能量が増えないのであれば、残り20年たらずで枯渇してしまう計算となりますね。

然し、コストを掛ければまだ奥の方に眠っている金を採掘することはできますので、不明ですがシェールガスのように技術革命によって本当のところいつまで採掘できるかは不明です。

ただ需要が増加していけば、金の生産量が追い付かなくなり自然と価格が上がっていくことは確かなことでしょう。

金価格はインフレと連動するのか?

今まで見てきたように、金の価格変動要素は多岐に亘っている為、一概にインフレと金が連動しなくなってきています。

寧ろ近年の金融政策をみると、以下のような流れとなります。

①インフレ高進よりも金利引き上げが大きい場合
インフレ高進⇒政策金利の引き上げ⇒実質金利上昇⇒通貨価値上昇⇒金からドルへ
政策金利引き上げがインフレよりも大きい場合は、金は売られる方向に働きます。

※実質金利とは名目金利からインフレ率を差し引いて求められます。つまり金利が2%上昇してもインフレが3%上昇したら、国民は2%お金が増えても、使用するお金が3%増えるので、実質1%分貧しくなるよねという考え方です。

実質金利が+であれば、配当金が出ない金よりも米ドルを持ってた方がいいよねというロジックです。

②インフレ高進よりも金利引き上げが小さい場合
インフレ高進⇒政策金利の引き上げ⇒実質金利下落⇒通貨価値下落⇒ドルから金へ

という二つの流れが存在することになります。昨年度2017年度は米国のインフレが全く上がらず失望的な流れが続いたなかでFRBが漸進的な利上げを行ったので、実質金利は上昇して金の下落要因となったわけです。(実際にはその他の要因もあり横ばい推移でしたが)

このように様々な要因で金が動く以上、金がインフレと連動するということは一概には言えなくなってきているのです。

私自身金は全資産の5%程は保有しており、それはインフレヘッジというよりも、株式市場との連動性が低い為、資産ポートフォリオを安定化させる為という意味合いが強いです。

米国の各大学の基金が一定程度金を保有しているのも同じ理由です。

インフレヘッジの適した投資

インフレヘッジに有効な手段として過去の偉人であり、ウォーレン・バフェットの氏であるベンジャミン・グレアム氏はどのように考えていたのでしょうか。

彼はインフレヘッジについて金は長年インフレ率を下回り続け、配当を生み出さないので不適当であると指摘しています。(参照:ベンジャミン・グレアムの考え方特集2~インフレと企業収益の関係性~)

また株式投資もインフレとの関係性が明確にあるわけではないとしながらも、彼は企業収益の再投資により概ね右肩上がりの株式投資を行うことによりインフレヘッジを行うことが出来ると説いています。

ベンジャミン・グレアムの投資手法

そんなベンジャミン・グレアムが提唱し、推奨しているのが本格的なバリュー株投資です。

グレアム氏は未来の利益の進捗を予想するような、株式投資を嫌っていました。というのも、未来の収益なんて予想しようがないですし、不確定要素が高いものに懸けるべきではないと考えていたのです。

最も確実な投資というのは、今現在の財務諸表を分析して明らかに市場の価値である株価よりも安い銘柄に投資をすることであると考え実証検証をしました。(参照:ベンジャミン・グレアムの考え方特集4~バリュー株投資の有効性検証~)

すると長年にわたって彼の開発した手法で投資した銘柄は市場平均をアウトパフォームしたという結果になったのです。

実際彼の死後もバリュー株投資は市場平均やグロース株投資を大幅にアウトパフォームし続けております。

この結果とグレアム氏の実証検証を踏まえると80年以上良い結果を残し続けている、歴史的に証明された手法と言えるのです。

投資手法についてはネットネット株って何?ベンジャミン・グレアムの投資手法を分かり易く解説<図解有り>で分かり易く説明しているので参考にして頂き度いのですが、簡単にいうと企業が持っている現金価値よりも低い価格で取引されている企業の株価を購入するというものです。

図にすると以下のような銘柄ですね。

つまり今後の事業価値を0として、現在の資産の中の土地や商品、建物、設備等を0と超保守的においた上でそれでも時価総額より大きい企業に投資しようという手法です。

どう考えても買ですよね、保有した瞬間に解散でもしたら確実に利益が出るような株なわけですから。

おすすめの投資手法

グレアムが提唱した手法を自分で実践しても良いのですが、このような銘柄を見つけるのは単に低PBRの銘柄ではないので一つ一つ財務諸表を精査しなければいけないので時間がかかります。

更に、仮に見つけたとしても値下りリスクは低いのですが、値上がりするまでに相応の時間がかかることを覚悟しなければいけません。

これはベンジャミン・グレアム自体も指摘している点で彼自身グレアム・ニューマンファンドという世界初のヘッジファンドを設立し、資金力を活かし該当銘柄の株を大量保有し株主として経営者に経営改善案や自社株買や増配を提言し積極的に株式価値を上昇させていったのです。

一旦これらの動きがプレスリリースとして発表されると、今まで不当に過小評価されていた株価が適正な値まで急騰するので大きな利益を獲得することが出来るのです。

これが最も効率よくバリュー株投資を実践する方法です。

世の中にあるバリュー株の投資信託などではただ単にPBRが低い、PERが低いといった理由で銘柄を選定しています。

一方私の最大ポーションを投資しているヘッジファンドでは忠実にバリュー株投資を実践し、更に能動的に経営者に株式価値向上を働きかけ創設以来6年間半期ベースで下落はなし、毎年10%程度の利回りを上げ続けています。

興味のある方は管理人にお問合せください!

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