バリュー株 銘柄研究①

Pocket
LinkedIn にシェア

このブログでは資産を守りながら安定的に増やしていく手法としてバリュー株投資を推奨しています。

 

バリュー株投資の実践というのは、2万円が入っている財布を格安の1万円で買うということに近しいです。

要は適正な価格になることを目指して、超お買い得な銘柄を買おうという手法です。

今回は実際の企業の財務諸表を元にバリュー株銘柄を研究していきたいと思います。

 

対象企業とその概要

対象企業:株式会社丸八ホールディング
業務概要:
寝具の製造販売大手で主力は寝具の訪問販売。ホテルの業務用寝具販売にも強み
上場取引所;名古屋証券取引所
株価:995円 ( 2018年1月24日終値)

 

はい。聞いたことない企業ですね。寧ろここが重要なポイントです。

 

トヨタや日立のような誰でも聞いたことがあるような銘柄は既に金融機関のアナリスト達から分析されつくしている銘柄が多い為、割安に放置されることはありません。

 

然し、このような誰も聞いたことのない、更に東証一部ではない企業の分析というのは好き好んで誰も行いません。

 

その為、このような企業に割安銘柄は眠っています。因みに日本は小型株が多く、バリュー株投資に非常に向いている先進国市場となっております。
(参照:日本の株式市場の特徴とお薦め投資手法を解説  )

 

理論株価の算出

理論株価は以下の数式で算出されます。
(①現時点の純資産価値 +②今後の事業価値 ) ÷ ③発行済株式数

つまり、この企業が今、資産をいくら持ってて、今後合計でどれだけ稼ぐのげこれらを合わせると企業の価値は理論的にいくらだね!ということです。

それでは順にみていきましょう。

 

現時点の純資産価値

それではまず丸八ホールディングのBalance Sheetを見てみましょう。

純資産をみると45,195,810 千円となっています。
分かり易くいうと452億円となっています。

この純資産というのは総資産から総負債を引いたものです。

然しながら、固定資産の中には建物及び構築物、機械設備が大きな割合を占めています。

これらは本当にここに記載されているだけの価値があるのでしょうか?

この為、保守的に純資産を見積もります。。

保守的純資産は現金同等物(現金、売掛金、受取手形、有価証券)から総負債を引いて求めます。

今回のケースですと。

現金257.5億円
受取手形及び売掛金74.5億円
有価証券 合計14.5億 (流動資産7億+固定資産7.05億)
合計 346.5億円

ここから総負債122億円をひいて保守的な純資産は224.5億円とみつもられます。

 

つまり純資産価値はMinimum 224.5億円  ~ Max 452億円
と、算出されます

 

因みに発行済み株式数は1,658万株となっていますが、自己保有の株式が108万株
御座いますので、実質的に市場に出回っている株式数は1,550万株となります。

 

これにより純資産価値を株式数でわることにより純資産価値だけでの理論株価を算定することが出来ます。

 

このことから純資産価値の株価は
Min 1448円 (224.5億 ÷ 1,550万株)

~

Max 2,916円(452億 ÷ 1,550万株)
となります。

皆さん気づかれましたでしょうか。現在の株価は995円です。

あれ、既に保守的な純資産価値が1448円で超えてしまっていますね、更にここから事業価値が上乗せされるはずなので、圧倒的に割安であることが既にこの時点で明らかになりました。

 

この意味するところは、今持っている現金同等物を現金に変換し、負債を全部返済して残ったお金の価値が、時価総額(株価×発行済み株式数)よりも高いことを意味します。

 

つまり今会社を清算したとしたら、株主は大きな利益(今回でいえば、1448円-995円=453円分)を得るということです。

 

今後の事業価値

既に圧倒的な割安銘柄であることが明らかになりましたが、今後の事業の価値がいかほどあるかを算出していきます。

この5年間の営業利益の平均を算出しますと14億円程度となります。

 

この状況から考えて成長著しい企業ではないため、成長モデルを組み入れず、事業価値を算出することが妥当になります。この場合の事業価値は以下で算出します。

今までの何年か分の営業利益の平均 ×6.7

これは資本収益率を10%とした場合の今後10年間の利益の合計です。

具体的な計算式は
1 + 1 / (1.1) + 1/ (1.1)² + ・・・・・・・+1/(1.1) 10乗
の結果がこの6.7という数値です。

10年間存続することを前提に算出しています。

尚、資本収益率は資本を投下するのであれば10%の利益が欲しい!
という指標で、このブログでも毎年10%程度の利回りを目指しているので10%と置いています。

この式に当てはめると事業価値は

14億円 × 6.7 = 93.8億円となります。

つまり一株当たりの事業価値は
605円 ( 93.8億円 ÷ 1,550万株 ) となります。

 

理論株価

これらのことから、理論株価が確定します。

 

一株あたり純資産価値は
Min 1448円 ~ Max 2,916円

 

一株当たりの事業価値は
605円

 

となりますので、理論株価は以下のように算出されます。
Min 2,053円 ~  Max 3,521円

 

現在の株価は995円ですので、理論株価から半値ほどで放置されているという状況になっています。

 

総括

これまでの考察で、この丸八ホールディングが割安に放置されているのは分かりました。

この二年間の推移をみていると、だんだん適正価格に向かって上がっていっているのが分かります。

我ながら、結構いい銘柄を選んだかもしれません笑

 

バリュー株銘柄というのは永遠に割安に放置されるリスクがありますので、注意しなければいけませんが、今回のケースでは世の中の人が気づきだしたタイミングといえるでしょう。

 

最良のバリュー株投資手法

今回は割安株が徐々に上昇の兆しを見せておりますが、然しまだ理論株価まで二倍程度あります。

 

資金のあるヘッジファンドが株式の一定程度を買い占め、現在の自己株の割合を増やすよう提言したり、経営にメスを入れることにより業績を引き揚げ本格的な上昇を引き起こすことが出来るでしょう。

 

更に今回は財務分析もざっくりと行いましたが、経営者と会い直接工場をみて土地や機械を専門的な知見から評価もするでしょうし、より詳細な理論株価を算出して投資判断を下します。

 

今回よりも詳細な分析に基づき、経営に働きかけ株価を上昇させる策を講じ、下落リスクを抑えながら大きな株価上昇を引き起こす手法こそが、最善のバリュー株投資であるといえます。

 

このような手法で長年安定的な10%以上の収益を上げ続けているファンドについては以下ランキングを纏めておりますので参考にしてみて下さい!

 

 

Pocket
LinkedIn にシェア

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

投資の巨人ウォーレン・バフェットの脅威の年平均利回り

30歳からの資産運用

優良ヘッジファンドを選ぶコツについて徹底解説

NO IMAGE

急成長著しいヘッジファンドであるツーシグマ・インベストメントについて特集する

NO IMAGE

元本保証の代表格定期預金について徹底解剖!おすすめの銀行と金利について解説!

NO IMAGE

株主還元策である配当(増配)と自己株買いの違いについて解説する