プライベート・エクイティー(PE)ファンドをわかりやすく説明する~ヘッジファンドと何が違うのか~

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こんにちは!ワタルです。

今回はたまに聞くこともあると思われます、プライベートエクイティーファンドについて詳しく説明していきたいと思います。

プライベート・エクイティ・ファンドとは?

もう横文字で何をいってるのか分かりませんが、単純に日本語訳をするとプライベート(私的な)エクイティ(株)ということになります。

更に意味が分かりませんね。このプライベートというのは私的という意味ではなく、まだ公開されていない、つまり未公開企業のことを指します。

つまり非上場企業に機関投資家や個人投資家から集めた資金を出資して、同時に経営に深く関与して企業価値を高めて別の投資家や企業に売却して利益を獲得するファンドのことをいいます。

図解すると以下のようになりますね。

上場株の売買ではないので、本当に小さな未公開株に投資をする場合は、ぽしゃる場合もありリターンも高いですが、リスクも大きい事業といえます。

一方、PEファンドというと皆さんは成長著しいベンチャー企業への投資、所謂ベンチャーキャピタル型の投資をイメージされる方が多いと思います。

しかし、実際のPEファンドで大きな割合を占めているのは既存企業への出資比率を高めて経営に入りこみ企業価値を高めて売却するというバイアウト型となります。

企業の経営権を取得するとなると50%以上の株式を取得しなければいけなくなりますので、以下で説明するLBOという仕組みを使い資金を調達したり、投資先企業を分散することによりリスクを分散しています。

コラム:LBOってなに?

プライベート・エクイティ・ファンドについて調べると、よくLBOという文字に突き当たります。

LBOはLeveraged Buy Outの略で、プライベート・エクイティ・ファンドが未公開株に投資する際に効率よく資金調達する為に使用する手法です。

この手法は買収先の企業の収益や資産を担保にしてお金を借りることで、最大の特徴は借り手は返済の義務を負わないという特徴があります。買収側としてはリスクを最小限に抑えて買収することが出来ますね。

債務を負わされるのは買収された側の企業で、自分が買収された資金の返済義務を負わされることになるので、買収後に適切な経営改革を行い収益を出さないと企業価値の向上が難しくなります。

コラム:どんな人が働いているの?

まわりにプライベート・エクイティ・ファンドで働いているという方はいらっしゃらないんでしょうか。

私の東大の同期でも非常に年収が高い(時には年収1億円)ということもあり、PEファンドを目指しているやつもいますが、PEファンドに入社する為には外資銀行の投資銀行部門や外資コンサル業界の経験が必要と言われており、一旦総合商社に入社後に世界的に有名な外資コンサルに転職にしております。

資金調達の部分は外資銀行の経験が必要で、企業価値の向上という観点ではコンサルの経験が必要なんですね。非常に高度な経験が必要とされる業界なのです。

世の中でベンチャー・キャピタルは既に上場している企業に投資をしてバリューアップを図っているものではなく、未公開株に投資しているベンチャーキャピタルはプライベート・エクイティと同義になります。

代表的なプライベート・エクイティ・ファンド

それでは有名なプリベート・エクイティ・ファンドについて紹介していきたいと思います。プライベート・エクイティ・ファンドは一般の個人に向けて出資を募集することはありませんので、あまり聞き馴染みのない名前だと思います。

ブラック・ストーン・グループ

よく投資信託を組成しているブラック・ロックと名前が似ていますが、ブラック・ロックはブラック・ストーンから独立した団体です。

ブラック・スローンはリーマンブラザーズを1985年に退職した、ピーター・G・ピーターソンとスティーブ・シュワルツマンによって設立されました。

シュワルツマンがドイツ語で黒、ピーターがギリシャ語で石なのでBlack Rockとなったらしいです。

ブラック・ストーンはプライベート・エクイティ・ファンドだけでなく、後に説明する親和性の高いヘッジファンド部門や不動産部門や財務アドバイザリー部門もあり業容を多角化してます。2007年から東京オフィスが設立されております。

ブラック・スローンの2017年度の成績は素晴らしく、自信のHPでもRemarkable Yearとしています。


(参照:Black Rock 2017 annual report)

プライベートエクイティー部門で前年比18%の上昇となっており、その他も非常に堅調に推移していますね。

そして、現在15%~20%の個人投資家の割合を50%程度まで増やすと報道されておりますのでまさか投資できるようになるのか??と期待しましたが、良く読むと対象は100万USD(約1億円)~500万USD(約5億円)の富裕層としており、我々庶民は対象とされておりませんでした。
(参照:ブラック・スローンのBloomberg News)

カーライル・グループ

1987年に設立され、あの父親の方のブッシュ大統領の投資実績がある会社です。しかしこちらも1987年と意外に歴史の浅い業界なんですね。

因みに名前の由来は本社の近くにある有名なカーライルホテルから取ったみたいです。

ブラック・ストーンと同様にプライベートエクイティ事業を主軸に沿えながらも、不動産事業など業容を多角化しています。

ヘッジファンドと何がちがうの?

それでは私がよくこのブログで紹介しているヘッジファンドとプライベート・エクイティ・ファンドは何が同じで何が違っているのかを説明していきたいと思います。

共通点

実際ブラック・ストーン社もヘッジファンド部門を持っていることからも分かるように、この二つは非常に良くにています。

共にオルタナティブ投資と言われれいるのです。このオルタナティブ投資というのは市場平均とは異なるような動きをする投資商品ということです。

ヘッジファンドはどのような環境でも収益を目指す絶対収益型ですし、プライベート・エクイティ・ファンドは未公開株に投資をしてバリューアップさせるという手法なので日経平均やダウ平均のような市場平均とは連動しない傾向にあります。

その為、大学の基金や機関投資家がポートフォリオの一環として組み入れているのです。(参照:ポートフォリオを構成する時に注意するポイントを解説!)

また私募ファンド(参照:私募ファンドと公募ファンドの違いについてわかりやすく解説する)という点が共通しており、一般に募集を募っているわけではなく富裕層を対象にして投資を受け入れています。海外の著名ヘッジファンドでは1億円から投資可能というファンドがおおいですが、日本のヘッジファンドでは1000万円程度(それ以下は応相談)から受け入れております。(参照:海外と日本のヘッジファンドを徹底比較)

またヘッジファンドとプライベートエクイティ共に働いている人の人材の質が高いです。ほぼ全員が高学歴で外資系金融かコンサルでの経験を積んでいる人が多いです。

相違点

相違点としてはヘッジファンドが主に株式市場では上場企業の株を購入しているのに比して、プライベート・エクイティー・ファンドは非上場の未公開株を購入しています。

そして経営参画の度合いがヘッジファンドは株式の売買つまりトレーディングの色が濃いのに対して、プライベート・エクイティ・ファンドは積極的に経営に参画して企業価値をあげようとします。

然し、ヘッジファンドの中にも株式を購入後、大量保有した大株主として企業に株式価値向上の為の施策を提案して積極的にバリューアップを行っているファンドもあり、この点については共通する部分もあると言えますが、全体の傾向としては上記のようになっています。

まとめ

プライベート・エクイティ・ファンドは未公開企業の株を大量に取得(買収を含め)し、経営に積極的に入り込みバリューアップをした後に、売却又は上場させた後に売却することにより大きな利益を得ようとするファンドです。

未公開株への投資なので、特に小規模企業の場合は上場させた場合の利益は大きいですが、ぽしゃる可能性もありHigh Risk High Return投資といえます。(その為、分散投資を行っております)

ヘッジファンドとは投資対象が未公開株か上場株かという違いはありますが、私募で程度の差はあるものの経営に参画しているという点ですは類似している主体となります。

以下ファンドランキングの中には、経営に提言して能動的に株価をあげる活動も行っている、プライベート・エクイティ・ファンドの性格も備えた、堅調な成績を残しているファンドも紹介しておりますので、参考にしてみて下さい!

また日本発祥のPEファンドそのものの投資に興味のあるという方は私が投資しているファンドを紹介することも可能ですので、管理人までお問合せいただけますと幸いです。

 

 

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