ベンジャミン・グレアムの考え方特集1~バリュー株投資のすすめ~

Pocket
LinkedIn にシェア

こんにちは!

前回の著名投資家特集ではまず投資の王様ウォーレン・バフェットについて特集していきましたが、今回からはその王様の師匠であるベンジャミン・グレアム氏の考え方について解剖していきたいと思います。

左がベンジャミン・グレアムで右がウォーレン・バフェットですね。グレアムはなんと端正な顔立ちなんでしょうか。

今風にいうと完全にイケメンというやつですね。

ベンジャミン・グレアム氏は今でも第一線で使われている、バリュー株投資を提唱した方で、投資の父ともいわれている人です。真剣に投資を行われる方は、彼の著書賢明なる投資家を熟読します。

ここで書かれている内容は非常に難しいので、かみ砕いていきたいと思います。

投資と投機の違い

これは重要な違いですよね、理論に基づいていないものを投機といい、理論に基づいて判断できるのを投資であると私は考えていますが、グレアムはどのように考えているんでしょうか。

グレアムは投資とは詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動であり投機はそれ以外のものとしています。

つまり確実に増やすことが出来るように、理論をもって行う資金投下のことを投資としているんですね。

上がるか下がるか分からないFXや仮想通貨は投資ではないということです。

また株式投資についても新聞やメディアが株式投資を行う人を全員、投資家としていることに反対しています。理論に基づいていないと投資家ではないということですね。

適切な知識や技術をもたず信用取引をする素人や、いわゆる「人気」株を購入する人は全て投機またはギャンブルをしていると警鐘をならしているのです。

そしてバリュー株投資家らしいコメントもしております。

株式が最も魅力的な値段で売られており、まもなく歴史的な価格高騰が始まろうとしている時に買うことが投機的であると揶揄され、間違いなく危険だと阪大できる水準まで株価が上昇しった時に投資という言葉が町に踊る。

といっています。リーマンショックの時に株を買おうとしたら、もう株買うの危険じゃない?ってよく言われたのを思い出します。

そしてグレアムは投資家を防衛的投資家積極的投資家に分けています。

防衛的投資家

安全かつシンプルな投資を好む人を防衛的投資家として定義しています。

グレアムの時代は優良な会社の社債利回りが7%程度あったこともあり、株式投資から得られる期待収益と債券の期待収益がほぼ同じ時代でした。

その為、グレアムは株式と債券の割合を半々にして、場合によっては株式の割合を25%~75%で調整することを推奨しています。

今は超低金利時代なので、債券利回りは3%程度しかなく株式の割合を当時よりも、大楠必要があるでしょう。

またグレアムはすぐに儲かるという風にいわれている株や債券を買っても平均的な成果以上を望めず、防衛的投資家は長期に亘って収益を上げている財政状態の良い優良企業の株式しかかうべきではないとしています。

積極的投資家と陥るべきではない手法

防衛的投資家よりも利益を多く得ることを望む投資家としています。然し、まずは自分の収益が減少しないことを念頭に置かなければいけないと警告しております。

然しグレアムは以下の三つについて平均以上の収益を得るのに適さないと否定している。

トレーディング

ここでいうトレーディングとは板に張り付いて、時には空売りを行い鞘を抜こうとする活動です。

グレアムはトレーディング自体を理論的かつ現実的な理由から投資というものから除外しています。要はチャートをみて取引しているのはグレアムに言わせれば投資ではないということがいいたいんですね。

また別記事でこの点については詳しく解説します。

短期的な銘柄選択

次に短期的な銘柄選択についても否定的です。

短期的な銘柄の場合、金融市場では今年の企業業績は誰もが知るものとなっており、予測できる翌年の業績も、既に慎重に計算され織り込まれています。

その為、好業績を根拠に株式を選んでも、それは既に株価の中に入っているという点を考えるべきであると警告しています。

長期的な銘柄選択

長期的な銘柄選択についても、将来の企業の収益を予測するのは難しく、短期的な銘柄選択よりも難しいとしています。

バフェットと違うところはここですね。バフェットは消費者独占的な企業を見つければ、長期的に利益は伸び続け大きな利益を齎すとしています。

グレアムは企業の業績を予測するなんて無駄であるという立場を取っているんですね。

金融市場が間違った予測をしている時に、正しい予測をしていた場合に大きな利益を得ることが出来ますが、この予測を仕事としてプロとして行っているアナリストを打ち負かせるだけの洞察力があると胸をはっていえますか?

と疑問を呈しています。

積極的投資家がとるべき行動~バリュー株投資~

もう先程あげた三つをのぞいたらどうしたらいいんですか??

と思われたかたもいるとおもうのですが、ここでグレアムが提唱しているのがバリュー株投資なのです。

設備投資や他の資産を考えず、単に在庫及び債券から負債を差し引いた純流動資産つまり運転資本より割安な株に投資するという手法です。これについては以下に分かり易く詳しく纏めました。

(参照)
ネットネット株って何?ベンジャミン・グレアムの投資手法を分かり易く解説<図解有り>

グレアムは明らかに企業の価値に対してずっと安い価格であるにも関わらず市場にごろごろ転がっていることに着目しました。

そして、他の殆どの投資よりもずっと多い平均年間収益を上げたとしています。それは日経平均やダウ平均株価などの指数をオーバーパフォームしていると述べています。

そして、上の記事で説明しているようなバリュー株投資を行う余地が特に多い先進孤高市場として、現在の日本の株式市場が挙げられます。

それは、銘柄数が多すぎてアナリストが分析できないような時価総額が小さめな銘柄が数多く存在しているからです。以下以前詳しく纏めたものがありますので、参考にしてみて下さい。

(参照)
日本の株式市場の特徴とお薦め投資手法を解説

まとめ

投資は詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指し、それ以外は投機として位置づけました。

投資家には防衛的投資家と積極的投資家があり、防衛的な投資家は債券と株式をそれぞれ25%から75%の間で比率を変えて保有し、長期に亘り収益をあげ財務的にも安定した銘柄を買うことを推奨。

グレアムは平均的なパフォーマンスを超えたパフォーマンスを上げたい積極的投資家は、現在の業績や未来の業績を予測する必要なく、今現在圧倒的に割安に放置されている銘柄に資金を投下することを勧めています。

次回のグレアム特集ではインフレと株価の関係についてかいていきたいと思います。

 

Pocket
LinkedIn にシェア

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

バフェット流の銘柄選手法②:消費者独占型企業はどのような分野に存在するか

NO IMAGE

ベンジャミン・グレアムの思考~インフレと企業収益の関係性~

バフェット流の銘柄選択手法③:消費者独占型企業の定量的特徴を解説

トマ・ピケティ「21世紀の資本論」を要約~資産運用の必要性と格差拡大の要因を説く...

バフェット流の銘柄選択手法④:消費者独占型企業の定性的特徴を解説

NO IMAGE

急成長著しいヘッジファンドであるツーシグマ・インベストメントについて特集する