個人が投資できるおすすめ債券投資(国債・社債)について 〜利回り、リスクを元に徹底解剖~

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こんにちは!

今回は債券投資について書いていきたいと思います。債券投資といっても個人が出来る債券投資には色々なものがあります。

それぞれの特徴とメリットとデメリット、そして投資対象として見た場合の魅力について記載していこうと思います。

日本国債

まず我々は日本人ですので、国債といえば日本国債が一番身近でしょう。

日本の金融政策

まず現在の日本の金融政策についてみていく必要があるのですが、ご存知のように日銀によって大規模緩和を行っております。

この緩和の内容なのですが、
①市中銀行が日銀に預けている金額の中から一定金額を超える部分に▲0.1%のマイナス金利を付与。

要は市中銀行に日銀に預け入れずに、市中にお金を回しなさいということです。

②更にYield Curveコントロールという施策を実施して、10年物国債の金利を0%近辺にするという前代未聞の政策を実施しています。

つまり下の図のような形状の年限毎の国債金利にしますよ!ということです。当然10年未満の金利はマイナスになります。


(出典:日銀総括的検証http://www.boj.or.jp/announcements/release_2016/k160921c.pdf)

おすすめの国債投資

この金融政策を条件とするのであれば、10年未満の国債利回りはマイナスということになります。

実際そうなのですが、日本人として国債にプラスの利回りで投資する手段があります。それは財務省が発行している個人向け国債です。

メリットとして以下が付与されます。
年率0.05%の金利を最低保証
1年経過した場合は、いつでも換金可能
元本割れ無し
1万円から投資可能

なぜ実勢よりも高いレートでこのような優遇がついているかということなのですが、日本人が日本国債を大量に保有することは全く問題ないと政府が考えているからでしょう。

日本国民が日本社債を購入するということは、親が子から金を借りているだけで、トータルで日本国全体としての借金は増えませんからね。

政府として一番心配なのは、外国人に大量に保有されて危機発生時に国債が大量に売り込まれて金利が上昇。それにより利払いが不可能になりデフォルトすることなので、これを避ける一つの施策として国民に保有してもらおうということなのです。

デメリットとしてはやはり利回りの低さでしょうか。定期預金でも0.3%の利回りで預けることが出来る中で、0.05%というのは物足りない気がしますね。

インフレへの活用法

また別の活用方法としては物価連動国債へ投資をする投資信託もあり、投資をしたくないけどインフレのヘッジをしたいという方はこのような投資信託を購入することにより、インフレ対策を行うのは一つの手といえます。

外国債券投資

某ネット証券で外国債券として並べられているものを見てきました。

先進国の債権投資

まず先進国債権についてみてみましょう。

概ね2%~2.5%という感じですね!最近はFEDの利上げが漸進的にではあるものの進んできて米国債券の利回りが高くなっています。

少し前までは先進国で高金利といえばオーストラリアと言われていましたが、豪州の利下げと米国の利上げで既に政策金利は逆転してしまいました。

ネット証券でも米国債権しか取り扱っていませんでしたが、先進国の債権投資であれば米国債投資だけで十分でしょう。

唯一、考慮しないといけないリスクは為替リスクですが、米ドルへの通貨分散が行えると考えれば為替リスクを取ることにはなりますが、通貨ポートフォリオとしては悪くない選択肢でしょう。

また米ドルは世界で一番、日本円はユーロについで世界で三番目の流動性を誇る通貨なので、米ドル円が一年間で大幅な変化をする可能性は少ないです。

直近30年程度をみていると100を中心に80~120を中心にもみ合っているので、100を割れたところで仕込むと妙味があると思います。

新興国国債への債券投資

先進国で最も高い利回りが期待できるのは今や米国で2~2.5%ですが、世界の高金利といわれているトルコやブラジルや南アフリカでは以下のように7%~12%の高金利国債がネット証券で販売されています。

非常に魅力的ですね。けど本当にこの利率だけみて投資していいんでしょうか?

新興国債券投資のリスク

新興国債券投資で最も気を付けないといけないのは、為替リスクをもろに取っているという点です。

上の債権、全部米ドルや日本円建ではなくトルコリラやルーブルやブラジルレアル建となっています。新興国通貨のボラティリティは凄まじいものがあ年間30%以上動くこともざらです。

以下は近年のトルコリラ円のチャートです。ひどいものですね。。

つまり、債権利回りが10%でも為替で30%負けたら、結局トータルで▲20%となってしまうという結果になります。

もし元本保証型で安定した利回りを求めたいという方は新興国債権投資は絶対におすすめしません!

然し、リスクテイカーで外国債権投資を行いたいのであれば、2018年10月の大統領選を見極めてからリスクを承知でブラジルレアル建の伯国国債をおすすめします。

ブラジル経済は堅調にも関わらず、政治のごたごたが尾をひいていてブラジルレアルは売り込まれていましたが、現テメル大統領の元様々な改革が打たれ漸く軌道修正されつつある段階になってきています。

然し、大統領が任期を迎え今年10月に次期大統領の選挙が行われます。ここで再び財政奔放型の元大統領であるルーラが再任され大統領とならないのであれば、ブラジル国債を買う旨味はあると思います。

社債投資

次に社債投資ですね。会社が発行している債券を購入するというものです。

株式投資との違いは、値下りリスクがないことと、最後倒産した時に株式に先駆けて債券が返済されるという点です。

それでは個人で購入できる社債はどのようなものがありますでしょうか。

どうやら金融企業を米ドルか豪ドル建で購入するのが3%~4%の利回りを得られてよさそうです。

どうせソシエテ・ジェネラルほどの大きな銀行はつぶれないから大丈夫だろう!と思って購入しても、山一證券やリーマンショックの例があるので、一概に大丈夫とはいえません。

然し、上記でいうとシティバンクやモルガンスタンレーとソシエテジェネラルを組み合わせて債権ポートフォリオを組めば、為替を加味しない前提安定して3%程度の利回りを確保することはできるでしょう。

2008年のリーマンショック以降先進各国で金融機関の資本規制が行われており、十分な安全域を特に大手行は有しています。

また中央銀行であるFRBやECBのストレスチェックもクリアーしているので、倒産の可能性はリーマンショック時に比べると格段に少なくなってきていることを加味すると、3%程度で運用したい方には悪くない投資先だと思います。

債券投資は魅力的か

ここまでのことを纏めると

国債:
プラスの利回りを確保できるが、現状ネット銀行の定期預金の方が割がよくお薦めできない。一方物価連動型国債の投資信託を買うことにより、国内のインフレをヘッジするという目的では有用となってくる。

外国債券:
先進国
米ドルの為替リスクを負うことになるが、米国債を購入することにより安定して2%近辺の利回りを得ることが出来る。通貨を円だけでなく、米ドルにも分散できるということを考えると有用。

新興国
表面上の利回りは高いが、ボラティリティが非常に高い新興国通貨の為替リスクを負うことになり、債券特有の安全投資という側面は薄い。仮にリスクをテイクしたいのであれば、2018年10月の大統領選を見極めた上でのレアル建ブラジル国債を推奨。

社債
米ドル建で外資系金融機関の社債を2、3社分散してポートフォリオを組んで購入することで、為替加味しない前提で3%~3.5%以上の利回りを確保できる。金融危機後、銀行は資本を増強しており、安定感があることから米国債よりも社債投資に旨味あり。

債券投資=安全と思われがちですが、新興国債券を扱う場合は注意が必要ですね!

ただ先進国特に米国の国債や社債を購入すれば為替を除いて2~3%の運用利回りは確保できるので、安全に通貨分散を行いたいという方は検討しても良い投資と言えると思います。

 

しかし、債券は全体として安定性の高い商品ではありますが、やはりその他の金融商品と比較した場合には利回りの低さは気になります

ポートフォリオの内10-30%程度を債券で保有するのはありえますが、しかし資産を全て債券で持つといった考え方はやめた方が良いでしょう。なにせ、年に2~3%の利回りでは資産の大きな成長は期待できません。。

実際、一部の優良な投資ファンドなどであれば、債券と同様に低リスクでありながら、リターンとして5〜10%程度を狙っていくことも可能ですので、そのあたりは以下のランキング記事を参考にして頂ければと思います。

それではまた!

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