急成長著しいヘッジファンドであるツーシグマ・インベストメントについて特集する

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こんにちは!ワタルです!

以前著名ヘッジファンドマネージャーの報酬ランキングベスト3と経歴について紹介するで第三位の報酬として紹介したツーシグマの共同経営者であるジョン・オーバーデックとデービッド・シーゲルが2001年に設立したツーシグマについて特集していきたいと思います。

因みに以下は以前特集したヘッジファンドマネージャーです。

【参考】
世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオについて特集する
リーマンショック最大の勝者ジョン・ポールソンについて特集する
ルネッサンス・テクノロジーを率いるジェームズ・シモンズについて特集する

ジョン・オーバーデックとデービッド・シーゲルの生い立ちと経歴

ではまず二人の生い立ちと経歴についてみていきましょう。


(参照:Forbes)

左がジョン・オーバーデックで右がデービッド・シーゲルです。

オーバーデックは16歳で数学オリンピックで銀メダルを受賞し「論文を書いても満足できそうにない。それよりも数学を何かに生かしたい」と語ったそうです。天才すぎませんか。

その後、飛び級で16歳でスタンフォード大学に入学し、数学の学位と統計学に修士号を取得した後、D・E・ショーというクオンツファンドに入社しました。

私の高校の同期にも高校1年当時16歳で金メダルを取得した逸材がいましたが、本当レベルの違う天才でした。しかし、彼のような天才が18歳になるまで東大にいけない日本と、飛び級というシステムを使える米国では、そのあとの人生が違ってきますよね。全く話がそれますが、日本も飛び級を導入すべきだと思います。

一方のシーゲルは、前回特集したシモンズと同じくマサチューセッツ工科大学でコンピューター科学の博士号を取得後、同じくD・E・ショーに入社しました。

D・E・ショーというファンドは聞いたことはないですが、このような輝かしい経歴を持つ彼らが入った会社だけはあり、ニューヨークに拠点をおきDavid E.Shawによって1988年に設立された創業者の名前をとったヘッジファンドです。

1200人の従業員を抱え数学的なクウォンツ運用をPCを用いて再現しているファンドで、ツーシグマと同じような形態のヘッジファンドであることが分かります。

ここで両者が出会ったわけですね。

D・E・ショーの後はオーバーデックがアマゾン、シーゲルは巨大ヘッジファンドのテューダーを経て2001年にツーシグマを設立しました。

複雑なモデルを考案できる数学者と、そのモデルをパソコンに落とし込めるPC科学者の組み合わせはヘッジファンド業界では現時点では最高の人材の組み合わせといえるでしょう。

私が東大の経済学部在学中に米国スタンフォードで首席だった享受が、米国では数学者が金融をしている一方、日本では経済学部が文系なのが理解できないといっていたのが印象に残っております。

因みにツーシグマの名前の由来ですが、市場平均に対して2シグマの情報乖離した成績を出そうという意味が込められています。2シグマというと分かりにくいですが、偏差値70といえば分かり易いのではないでしょうか。

偏差値70というのは上位2.5%以上のことを示します。(上位と下位の合計で5.0%)

ツーシグマの運用手法

役割分担は正に彼らの経歴をそのまま映し出したものでオーバーデックが持ち前の数学力でモデルを構築し、シーゲルがPCに落とし込むというものです。

現在成長著しいツーシグマでは800人以上が勤務しており、プログラマーや数学者、統計学の博士号取得者などが在籍しています。運用手法並びに雇っている人から考えると、非常にシモンズのルネッサンスに似ているのではないでしょうか。

因みにツーシグマの企業文化はまるでIT企業みたいらしく、スーツを着ている人など殆どおらず、皆ラフな格好でモデル設計者とエンジニアが肩を並べて仕事をしているそうです。

当然のことながらその運用手法については門外不出となっていますが、いくつかのヒントを与えています。彼らがモデルを構築するのに重要と考えているのは以下の3つのファクターだそうです。

①チャートや取引高等のテクニカルな情報
②格付け情報やイベント情報
③企業の財務諸表などの企業の実力を示すデータ

ルネッサンスは主に①だけを重視しているので、より経済学の要素を取り入れたデータとなっていることが予想されます。また彼らのモデルは人間の意思決定を考慮できるプログラムを開発できるように、SNS等も分析対象にいれているそうです。

ツーシグマではなんと8万近くの高性能PCを使い、1万種類を超えるデータを分析しモデルを確立していきます。モデル確立後はたえず、既存モデルのテストを行い有効性を検証していくのです。PDCAを回し続けるということですね。

ツーシグマのPCは変化する市場合わせて自動的に対応するようにできており、過去15年間で10億回以上の取引を実行していきました。最早人間では無理な領域ですね。

シーゲル氏はForbesのインタビューで以下のように語っています。

いずれは人間のファンドマネジャーがまったくコンピュータに打ち勝てなくなる時代が来るだろう

実際近年運用成績上位を叩きだすファンドはモデル構築且つAI運用を組み合したファンドが過半数をしめております。

ツーシグマの運用成績

ツーシグマは複数のファンドを設定しており、2004年に設定したスペクトラムは現在まで手数料後で年平均9.7%、05年に設定したコンパスは現在まで手数料後で年平均15.0%を出しています。

リーマンショック期の成績は芳しくなさそうですが、2015年のチャイナショックは10%程度の利回りを確保して他のヘッジファンドが苦戦するなか健闘しており、長期的にリーマンショックを経ているにも関わらず上記の成績を出しているのは非常に素晴らしいことだと思います。

実際運用結果が堅調なことを背景に運用総額はうなぎ上りで、このブログでも紹介したルネッサンスやポールソンを既に抜いています。(流石に1500億ドルという規格外のブリッジ・ウォーターまではまだ距離がありますが)

まとめ

ツーシグマは天才数学者のオーバデックとPC学者のシーゲルが組んだ知能型のファンドでモデルを組んだ後はAI運用を行い、過去10年以上にわたり素晴らしい成績を残し続けている。

成績として手数料控除後10%程度を長年継続しているという観点においては、私の投資しているヘッジファンドも同様の成績を収め続けており、ツーシグマ同様の2015年も堅調にのりきっております。

最低投資金額は海外著名ファンドと異なり1000万円から投資可能と敷居は低くなっておりますので、以下管理人ファンドランキングを参考にしてみて下さい!

【合わせて読みたい】
ヘッジファンドとおすすめの日本のファンドランキング
管理人投資ファンドBMキャピタルの全貌

 

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