投資におけるリスク指標である標準偏差(ボラティリティ)についてわかりやすく解説する

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こんにちは!ワタルです!

皆さん投資においてなんのことをリスクと呼ぶかご存知でしょうか。

私も大学に入り投資サークルに入った時は、リスクというのは下落する可能性であると考えていました。

しかし、投資の世界でリスクというのは「価格の変動の幅」のことを指します。今回は、なぜ価格の変動幅がリスクなのか、その指標である標準偏差とともに分かりやすく説明していきたいと思います。

価格の変動幅がリスクの理由

それでは何故価格の変動幅がリスクの指標なのかということを考えていきましょう。

視覚的解説

突然ですが、長年のリターンの平均が5%のファンドAとファンドBがあったとします。それぞれ予想される価格の値動きの範囲が今後1年間薄緑の範囲で収まるとします。

如何でしょうか。博打師の方はファンドAが魅力的に映るかもしれませんが、安全な投資をしたいという方はファンドBの方がよいと考えるのではないでしょうか。

価格の変化幅が大きいということは大きく下落する可能性があるということですから、投資をする上でのリスクが大きくなることを意味します。

この薄緑の部分を表すのに便利なのが後述する標準偏差(ボラティリティ)という指標なのです。

歴史的説明 (VIX指数ってなに?)

何故価格の変動幅が大きいとリスクが高いと言われるのかという点を歴史的な観点から説明することもできます。

それでは米国の代表的な株価指数であるS&P500指数の以下の値動きをご覧ください。

【1950年~1970年】一昔前ですね。私はまだ生まれていません。

【2000~2018年】直近の20年です。アジア危機、リーマンショック、チャイナショックを経験しています。

こうみて頂ければわかると思うのですが、株価というのは上昇する時にはゆっくりと上昇していき、下落するときは一気に下落するという傾向がずっと継続していることが分かります。

分かり易く図にすると以下の通りです。

何も危機的な状況が発生していない状況だと経済成長に伴う需要の拡大による企業の成長に連動して緩やかに上昇していきます。

然し緩やかな買が続き参加者の買ポジションが膨らんだ状況で何かしらの危機が発生した場合、皆さんが上昇時に購入し保有していた株を投げます。

更にヘッジファンドなどが空売り(※)をしかけて、損切が連鎖的に発生し株価が急落していくという事象が発生するのです。

人間の不安・恐怖心理も影響していると言われています。

因みにこのS&Pの変化の度合いを表しているのがVIX指数といわれるもので、皆さん一度は聞いたことがあるんではないでしょうか。

以下がVIX指数とS&Pの値動きの関係を表したものですが、明確な関係性があることが見て取れると思います。

VIX指数が急騰している時は決まって、株価が急落しているのが見て取れると思います。一方VIX指数が低位安定している時は、株価が緩やかに上昇していっております。

このような性質の為、VIX指数は別名恐怖指数と言われてります。

直近では2018年の株価急落時にVIX指数が急騰しており、その時の様子と原因について以前纏めておりましたので参考にしてみて下さい。

【参照】
恐怖指数VIX指数と2018年2月5日の株価急落の関係(2018年2月)

ボラティリティ(標準偏差)をわかりやすく読み解く

それでは先程紹介した株価の変動幅の指標であるボラティリティ(標準偏差)について、計算式については次回取り上げるとして、リスク指標であるボラティリティを投資をする上で、どのように捉えたらよいのかという点を今回は見ていきたいと思います。

ボラティリティの示すこと

株価の変動幅をプロットしていった時、統計学では基本となる正規分布型になると仮定します。(現実世界ではそうはならないのですが、このように仮定するのが統計学的にも一般的なのです。)

正規分布について分かり易く説明すると、例えば金魚すくいで平均的に10匹救うことが出来るタカシ君がいたとします。

このタカシ君が10匹の金魚を掬う可能性が一番高いですが、15匹掬う可能性は10匹掬う可能性より低くなりますし、20匹掬う可能性は著しく低くなります。

逆も然りで5匹掬う可能性は10匹掬う可能性より低いですし、2匹しか掬うことができない可能性は著しく低くなります。

平均的な能力である10匹から上方にも下方にも乖離していけばしていくほど可能性は低くなり、タカシ君の能力が上昇しないという前提で非常に多い回数金魚すくいをしてもらった結果をプロットすると以下のような形の分布になるというものです。

 

ボラティリティというのは変動幅の単位で、記号にするとσと表されます。上記のグラフにもこの記号が横軸に出てきていますね。

これは平均的な結果から
-σ ~ σの結果に収まる可能性が68%
-2σ ~ 2σの結果に収まる可能性が95%
-3σ ~ 3σの結果に収まる可能性が99.7%
ということを示します。

因みに日本国民全員に馴染みが深いものとしては偏差値が挙げられます。

σを10と読み解いていただいて、平均的な偏差値50から-σ ~ σの結果つまり-10~10なので偏差値40~60の人が日本全体の68%存在するということを示します。

投資ファンドのリスク・リターンの読み解き方

よく投資信託やファンドなので、この商品のリスク・リターンはリターンが5%でリスクが2%ですという説明があったりします。

この読み解き方について上の項での説明を元に読み解いていきたいと思います。

リターンが5%というのは平均的なリターンが5%という意味です。つまり、タカシ君の例でいう金魚が10匹掬える能力のことをさします。

ボラティリティが2%といった場合、正規分布の確率を用いて投資成績は以下のようになるということがいえるのです。

68%の確率で 5%-2% ~ 5%+2% つまり3% ~ 7%
95%の確率で 5%-2×2% ~ 5%+2×2% つまり1% ~ 9%
99.7%の確率で 5%-3×2% ~ 5%+3×2% つまり▲1% ~ 11%

図にすると以下の通りです。

理想的な投資のリスク・リターンについて

当然投資をする上では、出来うる限り高いリターンと出来うる限り低いリスクを追求したいですよね。

図にすると以下のような感じです。

安全に資産運用を行い、着実に利益を積み重ねていくには5%~10%のリターンを出し続けることが重要になってきます。

リターンが10%近く、リスクつまりボラティリティが低い投資商品を選ぶことにより、複利効果の力をえて長期的に大きな資産を形成することができるのです。

例えば更に大きなリターン大袈裟に年50%のリターンを狙ったとします。しかし、この商品のリスクつまりボラティリティが50%の場合を考えて見ましょう。

68%の確率で、リターンは0%~100%に収まりますが、95%にまで確率を高めると▲50%~150%のリターンになります。

仮に▲50%のリターンになってしまった場合、これを取り返すのは非常に難しくなります。

例えば1000万円投資して、▲50%となったら500万円になってしまいます。これを元金1000万円に戻す為には+100%のリターンが必要になり、元本復帰が非常に難しくなります。

取り返そうとまたハイリスク・ハイリターン投資をして失敗したら目も当てられない状況になりますからね。

適度なリターンを低いリスクでねらっていくのが、一番重要なことだと思います。正に急がば回れということですね。

以下に以前投資先をリスク・リターン別に管理人の視点で分類したものが御座いますので参考にしてみて下さい!

【参照】
資産運用10種類を比較~リスク・リターン別に徹底解剖~
【2018年】1000万円の投資先をリスク・リターン別に分析する

尚、私の投資している最大ポーションのヘッジファンド(BM Capital)はリターンが10%程度で、リスクが3.2%程度と正に適度なリターンと低いリスクを実践しておりますので、合わせて以下も参考にしてみて下さい!

【まとめ】BM Capitalの口コミ・評判、運用成績・利回り、投資手法を投資家目線で解説

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