新興国株式投資おすすめの国はどこ?:ASEANの概要と成長率

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こんにちは!前回までは中国を解剖して、今となっては中国株への投資はおすすめできないということを説明してきました。
新興国株式投資おすすめの国はどこ?:中国の抱える問題を大解剖①
新興国株式投資おすすめの国はどこ?:中国の抱える問題を大解剖②

今回からはBRICSの次として脚光があたっている新興国群の一つであるASEANについて見ていきたいと思います。

ASEAN概要:AECって何?どこが加盟?経済規模は?

よく聞くASEANという言葉。東南アジアの連合であるということは分かっているけど、実際どこが加盟していて、人口規模や経済規模はどれくらいなの?

という点にこたえられる人はあまりいないのではないでしょうか。

ということでまずはASEANの概要を見ていきたいと思います。

ASEAN発足の経緯

ASEANはAssosiation of South East Asian Nationの略で東南アジア諸国連合と日本語訳されまず。私も最初のAがAsianだと思っておりましたので、意外でした笑

ASEANは欧米や中国に貿易面で対抗する為に、発展拡大していきました。

然し1967年の設立当時は丁度ベトナム戦争時で東南アジアの共産化を危惧した米国の支援の元設立された政治色が強い地域協力の枠組みだったのです。

ASEANからAECへ

設立後は冷戦の終了や、1992年の中国の社会主義体制のもとで市場経済を導入し経済発展をはかる社会主義市場経済導入による中国の台頭、1993年のEU発足、1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)発足。

といった世界的な自由貿易圏のかっくだいをうけてASEANも後のAECに繋がる、ASEAN自由貿易協定(AFTA)構想を立ち上げて、域内関税の段階的な引き下げと域内貿易の自由化によって、投資誘致や産業競争力向上を目指していきました。

2002年にはASEAN先行加盟国6カ国(タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ブルネイ)で関税率0%~5%の共通効果特恵関税を達成。

更に2003年には域内関税の撤廃による単一市場・単一産業基地等を達成したAECを2020年まで発足するという目標を打ち立て、2007年には2015年に前倒す計画を発表。

要は東南アジア版のEUを作ろうとしたわけですね、それもEUと違い金融政策や通貨を一律にしない形です。

そして予定通り2015年2末にAEC日本語ではASEAN経済共同体が発足しました。

タイ
マレーシア
インドネシア
フィリピン
シンガポール
ブルネイ
ベトナム
カンボジア
ラオス
ミャンマー

で構成されています。青色のASEAN先行6カ国は99.2%の関税を撤廃、黒色の4カ国は90.9%を撤廃が完了しており、主要な自由貿易協定になかでも関税率が低いグループとなっています。

更に2025年には更なる関税引き下げ、域内の貿易手続きの簡素化、輸入規制やライセンス制度等の抑制・削減、海外からの直接投資規制緩和や熟練労働者の人の移動の促進を目指すとしており発展拡大が期待されております。

人口・経済規模

まず人口規模ですが、6.3億人と中国、インドとまではいきませんが巨大な市場となっています。

そして、経済規模つまりGDPは2015年時点で約2.4兆ドル(約260億円)で日本の半分程度というところですが、リーマンショック直前期から約二倍に増えております。

インドを上回り世界第7位となっています。EUといいAECといい、複数国で一国と扱うのはどうかと思いますが、、まあ巨大な経済圏になりつつあるということですね!

因みにマレーシアの首相は2030年までに日本を抜いて世界第四位(米国、中国、EUに次ぐ)の経済圏になることを目指しています。

不思議ですね、欧州はEU、東南アジアを作っているのに、極東の日本と中国韓国(と北朝鮮?)は犬猿の仲なので一向に東アジア経済共同体の動きはないですよね。欧州も戦争していたのに、何が原因なんでしょうか。。

因みにASEAN諸国も多様な民族、宗教で構成されていて過去には地域紛争が頻発していましたが、ASEAN加盟後は加盟国同士の紛争は起こっておりません。

ASEANの基本原則である主権・領土保全の相互尊重、内政不干渉、紛争の平和的解決といった基本精神が忠実に守られています。シリアのように紛争が起こる地域では経済は当然発展しませんから、この点は非常に重要です。

AECの経済成長力

やはり投資を考える上で重要なのは現在の規模ではなく、今後の経済成長力だと思います。

高い成長力を維持(IMF予測)

国際通貨基金)IMF)の予想によると、2017年から2021年の5年間の平均の成長率は5.2%で2016年の4.6%から伸びが加速。

7%で成長を続けるインドには差を埋められるが、中長期的に成長率が一層鈍化していく中国に対しては差を詰めていくことが予想されています。

いずれにせよブラジルやロシアのような資源新興国や、先進国を大きく然も中国のように青息吐息ではなく無理なく成長していくという感じですね!

以下は住友商事の推計になります。

ASEAN5とはインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム
CLMとはカンボジア、ラオス、ミャンマーを指します

成長を支えている国の変遷

上でも触れました通り、AEC加盟国は全部で10カ国ありますので、当然国によって成長の速度は違います。

個別の投資を行う場合は、それぞれの国の特徴を見ていかなければいけないので、東南アジアの主要国については順次分析を行っていきますが、概要だけ触れていきたいと思います。

かつての成長の牽引役はマレーシアやタイでしたが、中国経済への輸出依存度の高さやハイテク輸出が低調となり成長率が鈍化しています。

これからの成長を索引していくのは人口2.6億人を擁するインドネシアと1億人のフィリピンです。

この二つの国は昨年度モータリゼーションが加速しやすいと言われている1人あたりGDPが3000USDを突破し、自動車、インフラ投資が勢いよく成長していくと見られています。

この国の次に成長していくのが、インドシナ半島のCLMV諸国という以下の国々です。

Cはアンコールワットで有名なカンボジア
Lはカジノで有名なラオス
Mはなんともいえないミャンマー
Vは意外にもベトナム

4カ国で人口は1.7億人となり、経済成長率は6%~7%という高成長を維持しています!

これらの国々は依然として低賃金である為、繊維等の労働集約的な産業に海外からの直接投資が増加し、資源関係の輸出と共に成長をけん引しています。

今後は上述のAECの発足により更なる関税の引き下げや、投資環境の整備が進むことにより日本や中国といったAEC域外からのCLMV諸国への直接投資が増加して、高めの成長率が継続していくことが予想されています。

まとめ

ASEANからのAECの経緯とその理念並びに成長率の概要について触れてきました。

次回はAEC諸国の魅力を掘り下げた上で、AEC諸国が抱える、対処しなければいけない課題について触れていきたいと思います。

 

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