物言う株主として活躍するヘッジファンドが浅沼組にもの申す (2018/05/09)

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こんにちは!ワタルです!

久しぶりの雑記ブログ第二弾ということで、今回はヘッジファンド絡みのニュースについてです。

丁度Golden Weekの最終日である5月6日にBloombergから、ヘッジファンド運用者から物言う株主に初ターゲットは浅沼組という記事がでていました。

ニュースの概要

それでは記事の内容をかみ砕いていきましょう。まずは記事の抜粋です。

ヘッジファンド会社エベレスト・キャピタルの元運用者が経営するボルタ・グローバルが、日本で物言う株主に転身した。初ターゲットは大阪に本社を置く中堅ゼネコンの浅沼組だ。

ボルタは浅沼組に対し、100億円相当の特別配当あるいは自社株買いの実施に加え、100%の配当性向への方針を2019年3月期に形式化するよう求めている。ボルタが浅沼組に宛てた3月19日付の書簡をブルームバーグが入手した。ボルタはまた、英語での情報拡充も訴えている。

 

要はヘッジファンドのファンドマネージャーが立ち上げた投資ファンドであるボルタ・グローバル社が大阪の中堅ゼネコン浅沼組に対して株主として以下のことを要求したとのことです。

・100億円の特別配当
・配当性向を100%にせよ

ということを求めているとのことですね。ではこのような要求をするボルタ・グローバルなのですが、筆頭株主というわけでもなく証券会社のページで確認する限りは大株主ではなさそうです。

浅沼組のバランスシートの分析

ボルタが上記の二つの要求を行うということは、この浅沼組という企業は非常に多くの現金を持ちながらも、その資金を有効に活用できていないとボルタは考えているということになります。

それでは浅沼組のバランスシートを見てみましょう。

現金同等物である現金・営業債権と未収入金で774億円で、負債総額は612億円なので、事業性の資産を全て0とした場合の保守的に見積もった純資産は774億円-612億円=162億円となります。

このニュースが発表される前は時価総額は390円×発行済株式8377万株=326億円になります。(つまりこのニュースで13%上昇したことになります)

つまりこの時点で保守的な純資産額が162億円÷326億円≒50%ということになります。

まあ私の投資しているヘッジファンドが基準としている100%に比べると、割高のようにも思えますが、十分な現金を持っているといえますね。

寧ろ、現金をこれだけ持って事業に投資できていないのであれば、株主に配当と自己株買いで還元しなさいよという株主としての提言ということですね。

管理人としては株主価値向上の為の適切な提言であったと思います。

ニュースを受けた結果から分かること

このニュースをうけて3日がたった執筆時点(2018年5月9日)の時価総額は株価437円×発行済株式8377万株=366億円になります。

つまり発表前から13%増加したことになり、マーケットはこの提案に対して高評価を下したと読み取ることが出来ます。

確かに発表とともに急騰しており一時16%高を記録しております。

ここで記事の内容を引用します。

安倍政権は企業統治の指針であるコーポレートガバナンス・コードを導入、株主らとの協働や対話を通じて企業価値を向上させるよう企業側に求めている。これを背景に、日本でも物言う株主の活動が増えつつあり、ダルトン・インベストメンツやRMBキャピタル・マネジメントなどが企業に対し、配当引き上げや自社株買いなどを通じてバランスシート上に抱える資金を還元するよう促している。

 

エバンス氏は「正常に機能していないバランスシートを持つ中小企業が非常に多い。ガバナンス改革の本質をしっかり受け止めていないようだ」と語った。

 

要は確りと株主価値向上に資する、行動をとりなさいということです。

お金があり尚且つ投資する分野があるのであれば、事業に投資をすべきですし、そうでないのであれば株主に自社株買いや配当金で還元をしなさいということを言っているのです。

私の投資しているヘッジファンドであるBM Capitalも、同様に更に厳しい基準で割安株を選定して投資を行い、積極的に経営陣に株主還元策を提言し能動的に株価を引き上げ収益をあげていますので参考にしてみて下さい。

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