【運用報告】BMキャピタルの2017年度利回りと投資実例を紹介

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こんにちは!ワタルです!

今回は私の投資ポートフォリオの中で最大ポーションを占めるBMキャピタルについて2017年度の投資利回りと投資実績について説明していきたいと思います。

評判や投資手法についてはBMキャピタルを徹底解剖で纏めていますので参考にしてみて下さい!

BMキャピタルの投資実績

まず投資を開始した2015年1月1日からの投資実績です。成績について詳しくはBMキャピタルの口コミと成績を徹底解剖で説明しておりますが、高水準の利回りに加えて、非常に下落相場に強い運用を行っております。

2015年から2016年の世界同時株安時にも資産価格を落としておりません。以下は2015年6月を100とした場合の日経平均とBMキャピタルの資産価格の推移の比較です。市況が悪い時にも持ちこたえているのが分かります。

また、グラフには出来ていませんが直近の2018年1月から3月でみると、日経平均が10%程度下落している中においてもBMキャピタルは資産価格をほぼ落としていません

このように下落に強い運用を行えているのは、以下の昨年の投資実績を用いて説明するバリュー株投資という手法を用いているからです。

BMキャピタルの投資手法の理論についてはBMキャピタルの運用手法を徹底解剖で説明しているので、参考にしてみて下さい!

2017年の投資実績については投資家が実際に受け取った利回りベースで15%となっています。(成功報酬型の手数料なので、ファンドの実績自体は更に高いです)

昨年度は市場自体が堅調であった為、異常な好成績という程ではありませんが、上記で説明したような市場下落局面の強さがありますので、長期的なスパンで着実に資産を増やしていきたい資産運用を行いたい方には非常におすすめの投資先ということが出来ます。

BMキャピタルの2017年の投資実績例

それではBMキャピタルが実際にどのような投資を昨年行ったかという事例についてみていきたいと思います。

因みにBMキャピタルでは四半期に一回、自分の資産がいくら運用により増加したか、当該四半期中にどのような取引を行ったかということについてのレポートを送付してきます。私もこれを受け取っています。

このレポートは自分の資産がいくら増えたかという喜びと共に、投資に対する勉強教材としても非常に有用なので、投資をされた方は熟読されることをおすすめします。私も毎期何度も読み返しています。

それでは本題に入り例をみていきましょう。

BMキャピタルの投資銘柄

投資先P社
【上場市場】P社
【業種】専門商社
【取扱品目】プラスチック並びにプラスチックの加工機械
【買い付け時期】2016年2月

因みにP社ですが、おそらく普通の方は聞いたこともない企業だと思います。総合商社に勤務していた私も知りませんでした。

ここが重要なポイントで今から順を追って説明していくのですが、誰も知らずに脚光を浴びないが故に、株価が異常なレベルで割安に放置されるのです。

それでは株式価値について順を追ってみていきましょう。

理論株価について

まず理論株価は以下のように求められます。

理論株価=(①純資産価値+②今後の事業価値)÷発行済株式数

つまり今いくら持っていて(純資産価値)、これからいくら稼ぐので(今後の事業価値)、企業全体の価値は、この両者を足し合わせた金額です。

それを発行済株式数で割ることにより、1株あたりの理論的な企業の価値、つまり理論株価というものが算定されます。

①の純資産価値というのは文字通り企業の純資産のことなのですが、これは総資産から総負債を引いて求められます。以下が企業のバランスシートを簡単に纏めたものです。

左側が資産で右側が負債、そして資産と負債の差額が純資産ですね。

左側の資産には様々なものがあります。

まず現金性資産です。これは現金や売掛金・受取手形・有価証券といった現金または確かに、財務諸表に書かれている金額で換金できる現金同等物から構成されています。

そして、それ以外の事業性の資産です。これは事業を営む為に必要な商品・設備・無形固定資産・土地・建物等の現金性資産以外のものから構成されます。

この事業性資産については、本当に財務諸表にある価値があるのかは確かですなく、換金性が高いとはいえません。

つまり純資産価値を分解すると以下のような式になります。

純資産価値=(現金性資産+事業性資産) – 総負債

これから説明するBMキャピタル流の投資では、確実に財務諸表に記載されている価値で売却できるかが不明な①”事業性資産を非常に保守的に0として見積もります。

つまり

保守的純資産価値=現金性資産-総負債

として考えるということです。

その為理論株価自体も保守的に見積もります。

保守的理論株価=(①’保守的純資産価値+②今後の事業価値)÷発行済株式数

P社の保守的純資産価値

それではまず、P社の保守的純資産価値を求めていきたいと思います。

先程、説明したとおり保守的純資産価値は現金性資産から総負債を引いたものなので、まずは現金性資産を算定していきます。

以下が投資判断を行った平成28年第4四半期時点でのP社の財務諸表の資産の部です。

上記の図で赤線で囲った部分が現金性資産に該当する項目です。

現金性資産 = 現預金 + 受取手形  + 投資有価証券
= 30.63 億円 + 157.85 億円 + 18.05 億円
206.53 億円

つまり事業性資産は総資産の237.06億円から206.53億円を引いた30.53億円となります。(この数値も後で使用しますので、一旦算出致しました)

そして総負債をご覧頂くと148.46億円となっています。

これらのことから保守的純資産価値は206.53億円ー148.46億円=58.07億円となります。

今後の事業価値

この項では理論価値を求める上での第2項について考察していきたいと思います。

保守的理論株価=(①’保守的純資産価値+②今後の事業価値)÷発行済株式数

まずはP社の直近5年間の売上高と営業利益についてご覧ください。

営業利益の5年平均なので8.43億円なので事業性資産の30.53億円で割ることにより8.43÷30.53=27.6%なので、事業性資産ROAは27.6%となります。

現金資産が異常に多いので、ROAは低く見積もられがちですが、このように実質的に事業に使っている資産ベースでどれだけの利益を生み出せているかということを算出すると効率的な資産活用が行われていることが分かります。

平均的な日本企業のROA4%であることからも、効率のよい事業運営を行えていることがわかるでしょう。

また、過去5年の利益の動きを見ていると利益が成長していく企業というよりは、安定した営業利益を上げ続けている企業ということがいえます。

この為、P社は無成長モデルで事業価値を算定すると以下のように、事業価値は56.48億円であると算出できます。

5年平均営業利益8.43億円×6.7 = 56.48億円

なんだ、この突如として出てきた6.7という数字はと思われた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。6.7という数値については本題と離れるのでコラムで後述しまうので興味のある方はご覧ください。

理論株価総括

発行済株式数8,550,000株を用いて保守的純資産価値を見てみましょう。

1株あたり保守的純資産価値
= 58.07 億円 ÷ 8,550,000
= 679 円

1 株当たりの事業価値 = 事業価値 ÷ 実質株式数
= 56.48 億円 ÷ 8,550,000
= 660 円

保守的理論価値 = 1 株当たりの保守的純資産価値 + 1 株当たりの事業価値
= 679 円 + 660 円
= 1,339 円

そしてBMキャピタルの買い付け時の株価は407円でした。1株あたりの保守的純資産価値は679円なので、この1株あたり保守的純資産価値だけで株価の1.6倍あったことが分かります。

バフェットの師であるベンジャミン・グレアム曰く理論株価に長期的に株価は収斂する傾向があるので、株価の上昇余地は非常に高いということが言えます。

また保守的純資産価値についておさらいすると、現金同等物から全ての負債を引いて残った現金性の資産です。P社の株価を分かり易く表現すると以下のようになります。

2億円の現金を持っていて、銀行に1億円借りている企業が市場で5000万円の価格で売られているという状態です。これ以上下がることは考えにくく、下がったとしても安心して持ち続けることが出来ますよね。

コラム:事業性資産算出の際の掛け目6.7について

これは会社が10年間存続するとした場合に資本収益率を10%として今後10年間の利益を割り引いた場合の掛け目となります。計算式は以下になります。

1 + 1 / (1.1) + 1/ (1.1)² + ・・・・・・・+1/(1.1) 9乗=6.7

資本収益率というのは1年後に何%の利回りが欲しいかということなのですが、投資の世界では慣習的に10%にするので10%に設定します。

資本収益率が10%ということは今1億円持っていたら来年は1.1億円になっていて欲しいですよね。

つまり来年の1億円は今年の価値に直すと1/(1.1)、再来年の1億円は今年の価値に直すと1/(1.1)²になるので、これを10年間足し合わせたのが上記の式です。

株価売却のタイミング

2017 年 7 月 19 日、プレスリリースでP社はベトナムに海外子会社を設立することを発表しました。

この発表では顧客サービスを向上させる為に、海外子会社の設立を発表していますが、業績に与える影響は警備と自ら発表しています。

一方、マーケットはこの発表を好感し、株価は急上昇しました。

その後すぐに株価は下がりましたが、着実に上昇し、第 1 四半期決算が発表された 7 月 27 日の翌日、再度急上昇しました。

株価上昇とともに流動性が膨大した 7 月 28 日に持ち株を全株売却し、利益確定をしたとの運用報告がありました。

売却価格は707 円と保守的理論株価に対してはまだ割安でしたが、保守的純資産価値679 円を超えていたので利益確定となったとのことです。

買い付け価格の407円と比較すると73%の上昇となります。

今回紹介したP社のような圧倒的に割安に放置されているような企業の株価では、このような些細なプレスリリースでも刺激となり株価が急騰することがあるのです。

総括

BMキャピタルでは保守的純資産価値(ネット現金価値)よりも低い価格で取引されている、大きな安全域を有している株を購入することにより、下落リスクを極小にしながら大きな利益が獲得できる潜在性を秘めている企業に投資を行っております。

その他BMキャピタルについて纏めておりますので、参考にしてみて下さい!

【参照】
BMキャピタル公式ページ
BMキャピタルの口コミと成績を徹底解剖
BMキャピタルの運用手法を徹底解剖

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